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3/4『公明新聞』で『ネコがこんなにかわいくなった理由』が紹介されました。

2017年3月4日(土)の『公明新聞』にて、『ネコがこんなにかわいくなった理由』が紹介されました。

本書の第6章でネコが自然生態系を脅かす外来種として問題視されていることを紹介しています。

私が多くの方に一番考えていただきたいと思っている部分です。

今年2月頭に鹿児島県・徳之島で国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギがネコにくわえられている写真が撮影され、ニュースになったことをうけ、本書の主張を紹介していただきました。

大変うれしく思います。

このようなニュースを目にするたびに、一刻も早くネコを野外から排除せねばならないと感じます。

一方で、排除した後のネコをどうするか?に焦点が当たることが多いです。

選択肢はおもに3つでしょうか。

1.里親探し

2.地域ネコ

3.殺処分

里親探しと殺処分は野外からネコを排除することにつながります。

対して地域ネコは、残念ながら野外からネコを排除することにはつながりません。

よって私は本の中でも地域ネコのポリシーは理解できるが、自然生態系に与える悪影響を取り除くことはできないと論じています。

3つの選択肢から2つが残りました。

残るは里親探しと殺処分。

まさに生きるか死ぬかです。

私は以前神奈川県内で駆除、つまり捕獲されて殺処分されたアライグマとハクビシンを解剖していました。

ただ殺されていく命を憂い、その検体から科学的な知見を得るなどして、なんとかその死を無駄にしないように、私になにかできることはないか、という気持ちで解剖していました。

しかし、年間平均300頭が届くのです。

これだけ駆除すれば翌年は駆除数が減るかと思いきや、その後もずっと変わりませんでした。

特にアライグマの場合、繁殖力が高いので、駆除が追いついていない状態なのです。

供給源を絶たないと延々と殺される命が増え続けるだけなのです。

だから私はネコ問題を解決するには「供給源を絶つ」が重要と考えています。

「避妊・去勢の徹底」と「完全室内飼育」。この2つが重要なのです。

絶滅危惧種がネコに殺される現状では、もうヒトのモラルに頼っていては間に合わない。

だから法整備が必要と考えています。

繁殖は正しい知識を持ち、難易度の高い資格を取得して特別に許可を得た人のみが行えるものとする。

原則、避妊・去勢を義務化する。

飼い猫の放し飼いの法的な禁止はもちろん、野外のネコへの餌やりも禁止し、完全室内飼育を徹底する。

そのためには、野外から室内へ移行するための公的な施設などが必要となります。

最終的に殺処分するための施設ではなく、ネコと暮らすための施設が必要です。

本の中で少し紹介させていただいた「ネコ付きマンション」や「ネコ付きシェアハウス」、「開放型ネコカフェ」などはそのモデルケースとなっていますし、他にもいくつかアイデアはあります。

上述のアライグマやハクビシンにこのようなシステムを適用するのは難しいですが、ネコにはそうさせるだけの魅力があると私は思っています。

政治家の方々が読む新聞で本書のネコ問題の部分を取り上げていただけたのは、大変ありがたいことと思います。

このような施設やシステムを作っていくには、政治家の方々のお力が絶対に必要となってきます。

財政界からの経済的な支援も必要です。

ネコに関わっていない方々にどれだけ関心を持っていただけるかが転機の鍵になるのではないでしょうか。

言葉にするのは簡単ですが、実現させるには多くの方々のお力が必要です。

少しでも多くの方に考えていただき、協力していただければと願ってやみません。

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